鰯と言えば伝八も無くなりましたねぇ - ayasi1さんの日記

ayasi1さんの日記

鰯と言えば伝八も無くなりましたねぇ
投稿日:2014年10月22日 20:33    カテゴリー: 未分類
先週の金曜辺りから体調を崩し
下の上ぐらいのヘロヘロした感じで行って来ました
歌舞伎座の夜の部でございます

勘三郎17世18世追善とあって
正面左右に遺影と香炉
18代目の香炉は、信楽の小壺状で
非常に簡素なもの。
波野家からの私物なのかもしれませんね

スヌーピークリアファイルは
鰯売の膝枕をしてるところ。(買いませんでしたがw)

一本目は「寺子屋」
松王に仁左衛門、千代に玉三郎
源蔵に勘九郎、戸浪に七之助と勘三郎所縁の配役

寺子は省エネの6人バージョン
よだれくりは国生 妙に大人びた感じになるかと思いきや
まだまだ大丈夫でした。お父に松之助
菅秀才もみんなと手習いをしてる型もありますが
今回は静かに本を読んでましたね
この方が、松王が机を数えるくだりが自然かな
仁左衛門版らしく寺子がちゃんと草履を履いて帰ります

源蔵、戸浪 共に目一杯の力演
受ける松王は仁左衛門が貫禄の芝居でギャップがあり
ボクとしては観ていて 余白がなく観疲れする感じ

ほとんどの寺子屋で松王丸と源蔵は
松王の方が役者の格が上の配役となる訳で
がっぷりが幸四郎×吉右衛門や勘三郎×三津五郎など
滅多にないが 源蔵の方が格上になりかけたのが
数年前の 松王に染五郎、源蔵に吉右衛門という幻の舞台
染があーちゃん音頭を踊りながら奈落に落ち
フイになったのが非常に勿体無い舞台でありました

仁左衛門はとにかく細やか
ただの悪い奴では無い というのが
初めて寺子屋を観たお客さんにも分かるような作りで
ほとんど肚を割ってるのだが…
そこを勘九郎のとんがった芝居がカバーしてたのかな
(よく言えばね)
勘三郎追善で銀鼠の衣装、後半の黒が効きます

玄蕃に亀蔵
こういう大音声で台詞を喋る役者も貴重ですね
仁左衛門さんが張り合わなきゃ良いがw

勘九郎の源蔵が、菅秀才を本当に大事にしてるという
そういうのをはっきりと感じたのは初めてで
(その為に初対面の寺子を犠牲にしてしまうリアル感も有り)
やり過ぎの芝居ギリギリってとこで新鮮なことも多し
威哥王:http://www.akanpo.net/
千代の玉三郎も母親のリアルさ
(玉さんも母性が出て来たのかしら?)
時代物の型より、ぐっと現代的な芝居に見えた
更に年を重ねて70代の玉三郎がどうなるか観てみたい

幕切れの玉さんが極まらずにギリギリに
涙紙を出す芝居を入れたのはでしゃばり過ぎかな〜

園生の前に扇雀が出てバランスのとれた配役でした
さよなら公演の松王に幸四郎、千代に玉三郎
源蔵に仁左衛門、戸浪に勘三郎と言うのも忘れがたい配役
七之助の戸浪に勘三郎の面影を見たし、芝翫の影もチラついた。

二番目に「吉野山」が出まして
藤十郎の静に、梅玉の忠信、橋之助が早見藤太
本来の静に仕える忠信というのがよく分かる楷書の一幕
男雛女雛のところの遠慮がちな梅玉さんとかツボ
後半は葵太夫
忠信が藤太に投げる笠のところでついそちらを見てしまう
とTwitterで書いていて
葵太夫の顔が見たかったが、やはり花道の方を
見てしまい、未確認w
ちなみにこの時は転がしてしまいました〜 残念。

出はふり落としで板付の静、白いバージョン
別に花道から出られない体力でもなかろうから
時間短縮のせいですかねぇ

さすがに声量は落ちてきたが
もはや八十路の役者の最後の砦ですから
長く観ていたいものです
でも来月は政岡、年が明けたらお初でしょ!
大丈夫かしらん
八十路と言えば、田之助や我當も同年代なはずだが
もっと出てくれたら良いのになぁ(二人とも膝がね)
歌右衛門後の雀右衛門的な活躍が出来るチャンスも
あったろうに…身体が効かないのは辛かろう

三幕目に「鰯売」
中村屋兄弟に弥十郎、獅童、市蔵が次郎太で付き合って
遊女朋輩に巳之助、児太郎、新悟、虎之介、鶴松

ちなみにさよなら公演では
歌女之丞始め、京屋三姉妹ほかベテラン名題がズラリ
今回の方が若くて綺麗(笑)
このおかげで、貝合わせのくだりが面白くなっていたし
偽大名への顔見せも、お化け屋敷にならずに済むしねw

恐怖時代の珍斎みたいな狂言役でなしに
コメディとしての主役で今回初役の勘九郎の猿源氏
力が抜けてて良い役者ぶりでした
今まで、勘九郎はコメディだろうがなんだろうが
10の内の10出して芝居をするキライが
あったのだが、今回は10の内の7とか8で
見せているように感じて、とても柔らかく観れた
こういう力の抜き加減が出来るようになれば
他の芝居でも一皮剥けるんじゃないかなぁ
紅蜘蛛:http://xn--19zl5rhf.akanpo.net/
七之助の蛍火は 玉さんが襖の向こうから
出てきた時の後光が差すかの様なオーラはさすがに無いが
朋輩連中の若さの中に入っても
一頭抜きん出た感じはあってこの所の成長ぶりが
役者を大きくしております

これが玉さんと勘九郎の配役だったら
今回の様に勘九郎が力の抜けた良い芝居を出来なかったのかも
しれないので 最初聞いた時は残念だったが
結果的に良かったのかなと思う

周りの席のオバちゃんたちが
しきりに勘九郎の台詞に、お父さんそっくりね〜と
感慨深そうに歓声をあげていたが
確かに似ているその中に、父親よりノーブルな魅力と
父親よりやや不器用なまっすぐな青年の姿を見て欲しい

当代勘九郎は、父よりもそれぞれの役を若く務めなくては
ならない巡り合わせになってしまった
それが良いか悪いかはもはや選ぶ余地のないことで
観る方もいろいろと想いを馳せながら観てしまいますよね

花道で 猿源氏と蛍火が
観音様にもう一度お礼をしましょうと二人で空を見上げる場面
ここでの拍手が毎日の良き追善。
目頭が熱くなりました

それにしても、昼に訳の分からない踊り付けるんなら
なぜ口上幕を入れなかったんだろう??


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